中国当局、スカボロー礁で海空一体の警戒強化 7月は放水で外国船排除

中国人民解放軍南部戦区と中国海警は7月30日、南シナ海の係争地であるスカボロー礁(中国名・黄岩島)の領海・領空および周辺海空域で、戦備警戒巡視と法執行巡視を実施したと発表した。両機関は7月を通じて同海域での活動を強化しており、中国海警は外国船舶に対し放水などの措置を講じて排除したことも明らかにした。

 中国とフィリピンは南シナ海で領有権を巡る対立が続いており、最近も現場海域で緊張が高まっている。ロイター通信によると、中国は東南アジア各国と領有権が重複するにもかかわらず、南シナ海のほぼ全域について自国の主権を主張している。北京のフィリピン大使館は、ロイター通信のコメント要請に対し、現時点で回答していない。

スカボロー礁周辺で戦備警戒巡視を実施

 南部戦区は、スカボロー礁は「中国固有の領土」であると主張した上で、7月以降、同礁周辺の領海・領空および海空域で巡視・警戒活動を継続的に強化し、各種の「権益侵害や挑発行為」に有効に対処してきたと説明した。

 今回の戦備警戒巡視についても、国家主権と安全を断固として守るとともに、南シナ海の平和と安定を維持することが目的だとしている。

中国海警、放水などで外国船を排除

 一方、中国海警は30日、スカボロー礁の領海および周辺海域で法執行巡視を実施したと発表した。

 海警によると、7月以降、同海域で法執行活動を継続的に強化しており、法令に基づいて警告放送、進路妨害、放水などの必要な措置を講じ、「違法に侵入し妨害行為を行った船舶」を排除した。

 中国海警は、こうした措置により同海域の管理・統制をさらに強化し、中国の領土主権と海洋権益を守るとしている。

中国当局が海空一体で警戒態勢を強化

 今回の発表では、中国軍と中国海警が同日にそれぞれ活動内容を公表した。南部戦区は海空域での戦備警戒を、中国海警は領海での法執行を担当し、それぞれの任務を通じてスカボロー礁周辺での警戒態勢を強化していることを示した。


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