2026年7月22日、ドイツの国際公共放送ドイチェ・ベレ(DW)などによると、米国のルビオ国務長官と中国の王毅外相は、フィリピン・マニラで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に合わせて約90分間会談した。会談では、2026年9月に予定される習近平国家主席の訪米準備をはじめ、台湾問題、南シナ海情勢、貿易、イラン情勢などについて協議した。双方とも会談を「建設的」と評価した一方、中国側は米国の最近の「消極的な言動」に厳正な立場を示し、台湾問題では双方の隔たりが改めて浮き彫りとなった。
習主席訪米へ高官協議
2026年7月22日、ルビオ氏は会談後、習主席の2026年9月訪米に向けた準備が主要議題だったと説明し、「今回の会談は次回の実りある首脳会談への道筋を整えるためのものだ」と述べた。また、「米中には重大な意見の相違があるが、関係を維持し、対立を制御不能な状態にしないことが双方の責任だ」と語り、将来的な協力の余地もあるとの認識を示した。
一方、2026年7月22日に中国外交部が公表した内容によると、王氏は「今年は中米関係にとって重要な年だ」と述べ、2026年5月に北京で行われた両国首脳会談で確認した「建設的で戦略的に安定した中米関係」の方向性を着実に実行すべきだと主張した。その上で、最近の米国による一連の「消極的な言動」について中国側の厳正な立場を伝え、「中国の核心的利益を尊重し、『一つの中国』原則を順守し、中国側の正当な懸念を解決すべきだ」と米側に要求した。双方は次段階のハイレベル交流を準備することで一致した。
台湾・南シナ海で主張対立
2026年7月22日の会談では、台湾問題も主要議題となった。ルビオ氏は中国による台湾周辺での活動に反対する姿勢を示し、台湾への武器売却については現在も審査中であると説明した。一方、中国側は「一つの中国」原則の厳守を改めて求めた。
また、2026年7月22日、ルビオ氏は南シナ海の仁愛礁(セカンド・トーマス礁)周辺で発生した中国とフィリピンの衝突について、「事態のエスカレーションは誰の利益にもならない」と指摘し、中国側に対して米比相互防衛条約を履行する米国の立場を改めて伝えた。これに対し王氏は別の会談で、フィリピン軍・警察の一部勢力が域外国勢力の利益のため意図的な挑発を行っていると主張した。
RFI「最大の焦点は台湾問題」
2026年7月22日の会談では、貿易問題やイラン情勢についても意見交換が行われた。ルビオ氏は、トランプ大統領が最近主張した「中国による米大統領選への介入」については、今回の会談では議題にならなかったと明らかにした。
さらに、2026年7月23日付のラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は、今回の会談の最大の焦点は台湾問題だったと報じた。米国が検討している台湾への大型武器売却が中国にとって最大の懸念事項となっており、中国は2026年9月に予定される習主席訪米を控え、首脳外交を通じて武器売却の先送りを図る考えと伝えた。一方、トランプ政権は対中交渉で貿易分野の成果を引き出す材料として台湾問題を位置付けているとの見方を紹介した。
RFIは、双方とも対話継続の必要性では一致したものの、台湾問題を適切に管理できるかが今後の米中関係と首脳外交の重要課題になるとの見方を示している。
出典
- ドイチェ・ベレ(DW)「ルビオ氏が王毅氏と会談 習近平主席訪米を協議」
- 東網「王毅氏がルビオ氏と会談 米側の消極的言動に厳正な立場」
- 星島日報関連記事
- VOA中国語「ルビオ氏、王毅氏と会談」
- RFI「米中外相マニラ会談で何が話し合われたのか」
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