日中関係の緊張、広州ジブリ展延期、浜崎あゆみマカオ公演中止

■ 広州ジブリ展が延期、日中関係の緊張が背景に

日中関係の緊張が続く中、文化交流分野に影響が拡大している。広東省広州市で12月25日に開幕予定だったジブリ関連展示「ジブリ工作室物語・宮崎駿映画世界の不思議な世界をめぐる旅」は、主催者が8日に延期を発表した。展示は『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』などの名作世界を没入体験として再現する大型企画で、2026年10月までの長期運営が計画されていた。
しかし、主催者は微博(ウェイボ)で「深くお詫びする」と述べ、具体的な延期理由には言及しなかった

この延期をめぐっては、香港や台湾メディアが「日中関係の悪化が影響した」と分析している。日中緊張の発端には、高市早苗首相による「台湾有事」発言がある。これを受け、中国当局は強い反発を示し、民間文化イベントにも影響が及んでいるとの指摘が相次ぐ。

関連報道:


■ アニメ映画にも影響 クレヨンしんちゃん・鬼滅の刃が上映延期・調整

広州ジブリ展の延期と並行して、中国本土では日本アニメ作品の上映にも次々と調整が発生している。
・『クレヨンしんちゃん:熾熱的春日部舞者們』
・『はたらく細胞』
はいずれも「上映延期」が発表された。

さらに、『鬼滅の刃 無限城篇 第一章 猗窩座再襲』は予定より早く上映終了となり、ファンの間で混乱が広がった。これらの措置についても、中国メディアは「日中関係の悪化が影響した」と報じている。


■ 浜崎あゆみの上海・マカオ公演も中止 SNSで「非常に残念」と表明

文化交流への影響は音楽分野にも及ぶ。
11月29日に予定されていた浜崎あゆみの上海公演は、前日28日に不可抗力を理由に突然中止された。その後、観客不在のリハーサル映像がネット上に出回り、情報錯綜のなかで浜崎本人が「事実である」と認める事態となった。

そして12月9日、浜崎はInstagramで2026年1月10日のマカオ公演の中止を正式に発表した。

「非常に残念。主催者と協議した上での決定」とコメント。

共同通信は、
「日中関係の緊張が背景にある可能性」
を指摘している。

浜崎は、上海・マカオ公演のチケット保有者に対し、来年ツアーの優先購入権を提供すると発表した。

出典:香港01
https://www.hk01.com/…60302069


■ 中国外務省は米メディア報道に反論 文化交流の停滞が長期化する可能性

米メディアが「中国の消費者は依然として日本ブランドを好む」と報じたことに対し、中国外務省の郭嘉昆報道官は10日、「情報源に疑問がある」と反論した。
中国当局は日本側の政治発言に敏感に反応しており、こうした緊張が文化分野にも波及しているとみられる。

旅行需要にも影響が出ており、内部リンクで扱った航空路線の全面停止もその一環とされる。


■ 関連情報(内部リンク)

以下は、今回の文脈と直接関連する補足分析記事:


■ 総括:政治的緊張が文化交流を直撃

今回の一連の動きは、政治的緊張がアニメ展示、映画、コンサート、公演事業、旅行需要にまで波及していることを示す。
特に日本のアニメ・音楽は中国で高い人気を持つだけに、影響は長期化する可能性がある。

政府間の対立が、市民レベルの文化交流をどこまで阻害するのか。今後の動向が注視される。

日中関係 #ジブリ展 #浜崎あゆみ #中国公演中止 #文化交流停止

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