
中国各地で類似の車暴走事故が頻発、無差別襲撃への懸念も
中国湖北省利川市汪営鎮で10月4日午後、車両が暴走する重大な交通事故が発生し、少なくとも5人が死亡、8人が負傷した。
利川市公安局が5日午前に発表した警情通報によると、事故は同日17時ごろに発生。54歳の女が小型車を運転中、操作を誤って車両が制御不能となった。車は道路脇の人々に衝突し、2人が現場で死亡、3人が搬送後に死亡が確認された。8人が負傷し、全員が病院で治療を受けている。
事故発生後、警察と救急隊が直ちに現場に駆け付け、負傷者を搬送した。公安当局は熊容疑者を刑事拘留し、飲酒運転および薬物運転の疑いを排除したと発表。負傷者はいずれも命に別状はなく、事故原因の調査が進められている。現場は湖北省西部の利川市汪営鎮で、市街地の中心部に近いとみられる。
中国各地で続く「街頭暴走」 意図的襲撃疑う声も
近年、中国では繁華街や住宅街などで自動車が突如暴走し、歩行者を次々とはねる事件が相次いでいる。
2025年8月には、湖北省の省都・武漢の繁華街で24歳の男が車を暴走させ、7人が負傷する事故が発生した。男は酒気帯び運転の疑いもあり、警察に逮捕された(alertchina.com/post-32766)。
同月には広州市中心部でも車が歩行者に突っ込み、6人が負傷した。現地では「無差別襲撃ではないか」との指摘が上がり、警察が動機を調査している(alertchina.com/post-32731)。
また、湖北省内では商店街で乗用車が暴走し、店舗の壁面に激突して乗員2人が死傷する事故も起きている(alertchina.com/post-32683)。
これら一連の事故は、運転操作の誤りや飲酒運転といった要因が指摘される一方で、近年ネット上では「無差別的な暴走」や「模倣犯」の可能性を懸念する声も少なくない。都市部の交通量増加、ストレス要因、心理的トラブルなど複合的背景が議論されており、中国社会では「車両による突発的な公共安全リスク」への不安が広がっている。
出典:
利川市公安局通報/海峡網/星島頭條/中央通訊社/上観新聞