上海のAIロマンス詐欺、15人から180万元余り 被告に最高懲役11年

中国上海市で、人工知能(AI)で作成・加工した女性の画像などを使い、恋愛関係を装って15人から計180万元余りをだまし取ったロマンス詐欺グループの手口が明らかになった。中国中央テレビ(央視)が11月2日に伝えた。グループの被告はそれぞれの罪に応じ、最高で懲役11年と罰金の判決を受けたという。

報道によると、上海で働く劉姓の男性は短編動画を見ていた際、「婷婷」と名乗る女性と知り合った。微信(ウィーチャット)で連絡を取り、結婚を考えるようになったが、女性の姿はAIで作られた架空のものだった。実際のやり取りは、グループ内で会話を担当するメンバーらが行っていた。

相手は両親がおらず、おばに育てられたと説明。知り合って約1カ月後、おばが脳腫瘍になり治療費が必要だと金を求め、診断書や身分証の画像を送った。男性は当日に4万元を送金し、その後も病状悪化を理由に求められるまま支払い、約半月で計18万元余りを渡した。資金を用意するため少額融資も利用した。

男性が病院の所在地を尋ねても、相手はリアルタイムのビデオ通話に応じず、住所を送るだけだった。不審に思った男性が通報し、閔行区の公安当局は同じアカウントによる被害者が全国にいることを確認。広東、山東、貴州各省などで関係者を拘束した。

閔行区人民検察院の担当者によると、グループは7日間の会話台本を用意し、AIで加工した日常生活や食事の写真を送っていた。開店祝いの花かご代など少額の支払いを求め、応じた相手を中心人物や熟練の会話担当者に引き継いだ。その後、家族の重病を持ち出して高額送金を求めたという。

診断書や身分証、病床のおばの写真も偽造されていた。1人当たりの被害額は最多で38万元余りに上った。今回の報道は摘発の紹介にとどまらず、判決までの経過を伝えているが、個別の犯行日や判決の年月日は明示していない。

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(2026年11月4日)

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