【発生地域】黄石長江公路大橋(位置は目安)|地図:Google Maps
中国湖北省黄石市は10月10日、長江に架かる黄石長江公路大橋に重大な構造上の安全リスクがあるとして、15日午前0時から橋全体を全面通行止めにすると発表した。一般車両と歩行者の通行を終日禁止する。再開時期は未定で、架け替え・拡幅工事の完成後に改めて発表する。
市交通運輸局によると、専門機関による検査と専門家の評価で、大橋は安全な通行条件を備えていない「5類橋梁」と判定された。中国の関係法令や維持管理基準に基づき、交通を遮断して改築または再建する必要があるという。
大橋は1995年に開通し、長江を渡る高速道路の経路として使われてきた。開通後、交通量や車両の重量が長期にわたって設計基準を超え、構造の損傷と劣化が進んだ。長江を航行する船舶の大型化も進み、橋脚はこれまでに20回を超える船舶の衝突を受けた。
2022年9月には交通運輸省が重大な構造上の安全リスクを指摘し、湖北省に是正を求めた。黄石市は構造の監視や点検、重量制限などを実施し、2024年と2026年には通行できる車両の重量上限を引き下げたが、根本的な危険の解消には至らなかった。
新橋は6車線、工期は約5年
当局は、既存橋の構造劣化は修繕や補強だけでは安全を確保できず、橋脚間の間隔も大型船の航行需要に対応できないと説明した。既存の橋と橋脚を撤去し、同じ場所に新たな斜張橋を建設する計画だ。
新橋は主径間750メートルとし、主橋部分は川の中に橋脚を設けずに長江をまたぐ構造にする。上下合わせて6車線、設計速度は時速80キロ、主塔の高さは212メートルを予定する。概算投資額は約38億2840万元で、工期は約5年としている。
通行止め期間中、近距離の車両には鄂東長江大橋への迂回を案内する。長距離の通過交通は鄂黄大橋や棋盤洲大橋などに分散させる。長江両岸を結ぶ連絡バスを2路線設け、運賃は従来の渡江バスと同じ1回3元とする。
当局は橋の監視、巡回、安全評価を続けるほか、海事部門も周辺水域で船舶の監視と通航管理を強化する。工事の進捗や交通の変更は、市交通運輸局などが順次公表する。
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