中国・ネパール土石流、チベットの吉隆で追悼式 両国の死者1066人、不明4462人

中国チベット自治区シガツェ市吉隆県で9月1日、中国とネパールの国境地帯を襲った土石流災害の犠牲者を悼む式典が開かれた。8月26日の災害による死者は、両国の公表値を合わせて1066人、行方不明者は4462人となった。中国側では救援現場や道路の復旧現場でも同時に追悼が行われ、捜索活動が続いている。

式典は中国時間1日午前9時55分ごろ、シガツェ市公安局吉隆口岸分局で始まった。救援隊員、地元幹部、住民らが参加。香港01によると、隊員らは帽子を取り、車両がクラクションを鳴らして犠牲者に哀悼の意を示した。(香港01)

ネパール1050人死亡、中国16人死亡

ネパール政府の9月1日の暫定報告を伝えたアナドル通信によると、同国の死者は1050人、行方不明者は3916人。ラスワ郡とヌワコット郡が特に大きな被害を受けた。中国側はチベット自治区政府が8月30日に発表した29日午後6時時点の集計で、16人が死亡、546人が行方不明となっている。

香港01は9月1日午前、新華社の情報として、ネパール側で8月31日午後6時までに939人の遺体が見つかったと報じていた。その後、9月1日発表の暫定報告で死者が1050人に増えた。両国の人数は集計時点が異なり、捜索や身元確認に伴い更新される。(アナドル通信)

中国側の行方不明者には、ネパール人104人、インド人49人など23カ国の外国人261人が含まれる。中国政府は関係国の在中国大使館・領事館に状況を通知した。(香港新聞網)

氷河崩壊から約6~7分で国境施設を直撃

中国側の8月30日の発表によると、災害はネパール国内のランタンリルン峰付近で氷河が崩壊したことが発端となった。標高約5200メートルから落下した氷や岩石が山肌を削り、大規模な土石流に発達。約22キロを流下し、標高約1800メートルの吉隆口岸(国境検問所)を直撃した。

氷河の崩壊から口岸への到達までは約6~7分だった。約0.7平方キロの範囲で建物27棟と付属施設が破壊され、道路、通信、電力も寸断された。中国側の専門家は、長期的な気温上昇で氷河が不安定になったとの見方を示した。(新華社)

道路復旧と二次災害の監視を継続

中国側は8月30日の会見で、軍、武装警察、消防など2141人を救援に投入したと説明した。土砂で川がせき止められてできた湖や急峻な地形が救援を妨げており、陸路の確保に加え、ヘリコプターなどによる物資輸送も進めている。

当局は衛星やレーダーなどでせき止め湖と周辺斜面を監視しながら、行方不明者の捜索と道路の復旧を続ける。被災地域では、消防隊員らが建物の残骸を調べ、無人機やヘリコプターで現場に装備と補給物資を届けている。(香港新聞網)

出典

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(2026年9月2日)

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