中国チベット自治区とネパールの国境地帯で8月26日に発生した大規模な土石流・洪水で、両国の死者は少なくとも797人、行方不明者は3048人に達した。中国側ではチベット自治区シガツェ市吉隆県の吉隆口岸(国境検問所)が壊滅的な被害を受け、16人が死亡、546人が行方不明となっている。ネパール側では30日午後6時時点で781人が死亡し、2502人が行方不明となった。
香港や台湾の一部メディアは30日夜から31日にかけ、両国の死者を804人、810人などと報じている。集計時刻や現地当局から得た数字が異なるため、本稿では新華社がネパール国家減災当局から確認した30日午後6時時点の781人と、中国当局が発表した16人を最新の公的確認値としている。
ネパール側の氷河崩壊、約22キロを高速で流下
中国科学院成都山地災害・環境研究所などの調査によると、災害はネパール国内の藍塘里壌峰南斜面にある氷河が標高約5200メートル付近で崩壊したことが原因だった。
崩落した氷や岩石は標高約4000メートルまで一気に落下し、山肌を削りながら巨大な土石流に発達。約22キロを高速で流下し、標高約1800メートルにある吉隆口岸を直撃した。中国側では約0.7平方キロの範囲が被災し、建物27棟と付属施設がほぼ完全に破壊された。
観測データによると、氷河の崩壊から土石流が吉隆口岸に到達するまで約6~7分しかなかった。中国側の専門家は、長期的な気温上昇による氷河の不安定化が背景にあるとの見方を示している。
中国側の不明者261人が外国人
中国側では29日午後6時時点で16人が死亡し、546人が行方不明となっている。このうち261人は外国人で、23カ国に及ぶ。
内訳はネパール人104人、インド人49人、ラトビア人33人、米国人18人、英国人15人、カナダ人6人、オーストラリア人6人など。マレーシア、ドイツ、ロシア、フランス、南アフリカなどの国民も含まれている。中国政府は関係国の在中国大使館・領事館に状況を通知した。現在、吉隆県内に取り残されている外国人観光客はいないとしている。
中国側では解放軍、武装警察、消防、中国救援隊など2000人を超える救援要員が捜索に投入されている。中央政府は救援・復旧費として財政省と応急管理省が1億2000万元、国家発展改革委員会が1億元を拠出した。
ネパール側で94人の中国関係者を移送
ネパール側でも救援活動が続いている。在ネパール中国大使館は30日までに、ネパール当局と連携して中国人など94人を被災地域から移送した。中国からの第1陣の救援物資も首都カトマンズに到着し、中国人のトンネル救援専門家4人が現地で活動を始めた。
国際赤十字・赤新月社連盟は、今回の災害で少なくとも約9万3000人が影響を受けたと推計している。道路や橋、医療施設なども破壊されており、被災地域では捜索と救援活動が続いている。
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出典:
香港01「西藏泥石流|中國公佈災害原因:尼泊爾一條冰川斷裂發生冰岩崩」
聯合報「土石流重創尼泊爾西藏邊境 陸媒:中方已協調轉運94人」
星島頭條「西藏泥石流︱中尼兩國逾630人罹難逾2420人失蹤 紅十字會:9.3萬人受災」
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