日本の超党派議員団が訪中 中国共産党幹部と会談へ、日中対話再開探る

日本の超党派国会議員団が8月24日、中国を訪問した。27日までの4日間の日程で北京などに滞在し、中国共産党の対外交流を担当する中央対外連絡部(中連部)の幹部との会談を調整している。2025年11月の高市早苗首相による台湾有事を巡る国会答弁をきっかけに日中関係が悪化して以降、日本の国会議員団が訪中して中国共産党幹部と接触する初の機会となる。

伊佐氏ら3人が北京入り

訪中したのは、中道改革連合の伊佐進一広報委員長、自民党の橋本岳元厚生労働副大臣、公明党の川村雄大参院議員の3人。香港紙「星島日報」などによると、代表団は24日に北京入りした。中連部の劉海星部長との会談も取り沙汰されている。

伊佐氏はかつて在中国日本大使館で勤務した経験を持つ。訪中前、現在の日中関係について、1972年の国交正常化以来、最も厳しい状況にあるとの認識を示し、政府だけでなく経済、文化、青年などの交流も停滞していると指摘した。

伊佐氏は今回の訪中について、日中間には対話の窓口が必要だとして、議員間で協議した上で日方から中国側に訪中と意見交換を提案し、中国側が受け入れたと説明している。中国本土では環球時報がこの発言を紹介しており、当初の一部報道にあった「中国側の招請」とは説明が異なっている。

中国外務省「正常な交流の条件」整えよ

中国外務省の林剣報道官は21日の記者会見で、日本の与野党の一部に現在の日中関係を憂慮し、関係を「正しい軌道」に戻すため努力しようとする動きがあることに言及した。

その上で、日本の政権側にこうした声を重視し、日中間の4つの政治文書の原則を守り、「日中の正常な交流に必要な条件」を実際の行動によってつくるよう求めた。

ロボットや自動運転を視察、雄安新区も訪問

代表団は政治対話だけでなく、中国の先端産業も視察する。台湾中央社や香港01などによると、ロボットや自動運転など中国の最新技術を視察するほか、河北省の雄安新区を訪れる計画だ。雄安新区は習近平国家主席が主導して建設を進めてきた国家級新区である。

中国共産党幹部との会談が実現すれば、高市首相の台湾有事を巡る発言で関係が冷え込んで以降、日中間の政治的な接触を再開する動きの一つとなる。

一方、香港紙「星島日報」は専門家の見方として、中国外務省の反応は慎重で、訪中団も日本政府首脳から権限を与えられた代表団ではないため、今回の訪問は日中双方の姿勢を探る「試験探査」の意味合いが強いとの分析を伝えている。

また、前外相で日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅氏らによる別の代表団も、9月の訪中に向けて調整を進めている。

出典

台湾・中央社
https://www.cna.com.tw/news/aopl/202608240238.aspx

香港01
https://www.hk01.com/即時國際/60383226/

香港・星島頭條
https://www.stheadline.com/daily-china/3607841/

中国・環球時報(新浪転載)
https://finance.sina.com.cn/wm/2026-08-21/doc-iniparai6496191.shtml

聯合早報
https://www.zaobao.com.sg/news/china/story20260825-9569680

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