中国四川省宜賓市長寧県で2026年8月18日、住民が自宅で子どもの進学祝いを開いていたところ、臨時の雨よけを固定していた屋上の壁が崩落した。長寧県応急管理局によると、5人が死亡し、17人が負傷した。当局は負傷者の治療と事故後の対応を進めている。
四川省長寧県の進学祝いで壁が崩落
事故が起きたのは18日午後5時30分ごろで、現場は長寧県硐底鎮新堡村にある住民宅の庭だった。住民は子どもの進学を祝う宴会を開いており、会場には雨を防ぐための仮設の覆いが設けられていた。
事故当時、仮設の雨よけには大量の雨水がたまっていた。雨よけを固定するロープに強い張力がかかり、ロープを結び付けていた1階屋上の壁が引っ張られて崩落したという。壁は屋上の周囲に設けられた低い立ち上がり部分で、報道では中国語の「女児牆」と表記されている。
崩れた壁の下敷きになるなどして3人が現場で死亡した。さらに2人が病院へ搬送されたが、救命措置のかいなく死亡した。このほか17人が負傷し、病院で治療を受けている。負傷者の詳しい容体や年齢、進学祝いに参加していた人数などは明らかにされていない。
雨よけにたまった水でロープの張力が増大
長寧県応急管理局の発表では、雨よけに水が過剰にたまったことで、固定用ロープにかかる力が大きくなった。ロープが屋上の壁を強く引っ張り、壁全体の崩落につながったとされる。雨よけ自体ではなく、それを固定していた建物の壁が倒れた事故である。
現場となった「院壩」は、住宅に隣接する庭や屋外の平らな空間を指す。進学祝いの会場として使われていたこの場所に壁が崩れ、参加者が巻き込まれた。星島頭條が掲載した現場映像では、事故後の庭にがれきが散乱し、救助活動が行われた様子が確認できる。
四川省長寧県当局が負傷者を救護
長寧県応急管理局は19日、事故の発生状況と被害を公表した。地元当局は負傷者の救命と治療に全力を挙げるとともに、死亡者の遺族への対応など事故後の処理を進めている。
聯合報は、建物の崩落は突然発生することが多く、建物の構造や施工品質、自然条件などの影響を受けるとする四川省資陽市消防救援支隊の注意喚起を紹介した。崩落の前兆が分かりにくく、避難できる時間が短いことに加え、ガス設備や電気設備の損傷によって火災などの二次災害が発生する可能性もあるとしている。
同支隊は、建物が崩落した際には壊れやすい階段付近を避け、大型家具などの周囲に生じる空間を避難場所として利用するよう呼び掛けた。今回の事故については、長寧県当局が公表した内容以外に、壁の構造や強度、雨よけの設置状況などの詳細は明らかになっていない。
四川省では事故前まで広い範囲で降雨
四川省では事故が起きた18日まで各地で雨が続いていた。報道によると、四川省気象台は同日午後、広い範囲での強い雨が収まったとして暴雨青色警報を解除した。一方、一部地域ではその後も雨が予想されていた。
今回の事故では、雨よけにたまった水の重さがロープを通じて建物の壁に伝わったことが、崩落につながったと当局は説明している。長寧県当局は19日時点で、死者5人、負傷者17人としており、負傷者の治療と善後対応を継続している。
