高圧電線が落下、歩行者1人死亡　車も爆発炎上

　中国メディアの北京晩報によると、河南省信陽市横川県の県第七中学校付近の道路で6日午後4時ごろ、高圧電線が突然上空から落下し、歩行者が感電死する事故が発生した。落下した電線の影響で、路上に駐車中の車が爆発炎上した。当局が事故原因を調べている。

　防犯カメラの映像には、通行中の人物の頭上に高圧電線が落下し、直撃を受けたこの人物が感電して地面に倒れる様子が映っていた。近くの車も直ちに炎上した。濃い煙が空高く立ち上り、周囲の商店や通行人は慌てて避難した。　現場近くの商店主は「電線が落ちた時に火花が飛んだ。路肩の車両が炎上し、その後爆発した」と述べた。別の目撃者は「当時は人通りが少なかった。もし混雑していたら被害はさらに大きくなっていた」と話した。

　事故後、地元当局は死亡した人物の身元を公表しておらず、電線を管理していた電力会社からの説明もない。横川県はこの事故が発生した事実を認めた。原因は調査中であり、今後は関係部門が電線落下の責任を明らかにするという。

　中国では町中での感電事故がしばしば起きている。6月には広東省広州市で市内の歩道に設置された街灯の基部が漏電し、通行人が感電してけがした。4月には、市街地の配電設備で漏電が発生し、通りかかりの清掃作業員が感電死した。2月には重慶市で、市場内の仮設屋根に設置された照明器具が漏電し、買い物客が感電して重傷を負った。

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