山東省煙台市の煙台経済技術開発区で12日午後8時ごろ、廃棄物処理会社「キン広緑環再生資源」(キンは森の形に金が3つ)の危険廃棄物処理場で、運ばれてきた廃棄物を下ろす作業中に有毒ガスが噴出し、作業員5人が死亡、12人がけがした。当局が原因を調べている。澎湃新聞網が伝えた。
同社幹部は「従業員が廃棄物を下ろし、点検する作業をしていたところ、包装物の中から有毒ガスが吹き出した」と話している。幹部によると、包装物は「危険廃棄物」のラベルが貼られ、従業員にも防護具が配備されていた。
同社は各処理場を一時閉鎖し、300~400人いる従業員も帰宅させた。有毒ガスの種類は分かっておらず、当局などが原因を調べている。
同社は13日、上海証券取引所で新規株式公開(IPO)を行い2億6400万元を調達する予定だった。しかし、事故が起きたため上海証取と中国証券監督管理委員会(証監会)に説明した上、IPOを当面延期した。