北京市南東部の大興区西紅門鎮にあるアパートで18日午後6時ごろ火災が発生し、約3時間後に鎮火した。住民19人が死亡、8人が重軽傷を負った。東網が伝えた。
消防などによると、火元はアパート建物内で違法操業していた衣服工場で、死傷者大多数が建物内に住む従業員だった。当局が詳しい出火原因を調べている。
アパートは3階建てで1階に化学工場と衣服工場、地下に冷蔵庫があった。工場などが入る事業用の建物だが、多くがアパートに改造され貸し出され、約200人が住んでいた。
住民によると、アパートには北京などでは一般的な集中暖房の設備がなく、不適切な方法で暖を取ろうとして出火したとの見方が出ている。
北京市政府も事態を重視。トップの蔡奇党書記らが現場に急行して救助作業を指揮した。また、調査チームを立ち上げて出火原因の調査と、違法操業の工場の取り締まりを急ぐよう命じた。