中朝国境に近い遼寧省丹東市の当局がこのほど、韓国・朝鮮語を話せる人材の募集を急きょ始めたことを確認した。当局は「渉外突発事件に対処するため」と説明している。北朝鮮有事の際の難民流入などに備えた動きとみられる。英BBC放送中国語版が伝えた。
ネット上に掲載された、丹東市当局の通達によると、「丹東市が責任を持ち、朝鮮(韓国)語通訳者応急部隊の結成中」で、理由は「突発的な渉外事件の発生時、迅速に対処できるようにするため」と説明している。
通達は、市内の各県区、各政府機関、税関、輸出入検査検疫機関など十数部門が宛先になっている。 同市は遼寧省南東部で、川を隔て北朝鮮と向かい合う。北朝鮮に最も近い都市とされる。
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