武器の密貿易の疑いで香港税関が押収していたシンガポール軍の装甲車9台が3日、露天の保管場所から姿を消した。シンガポール紙、聯合早報によると、香港税関は3日、室内に保管場所を変えたと説明しており、装甲車がまだ返還されていないことが分かった。環球網などが伝えた。
装甲車は、台湾・高雄港発、シンガポール行きの商船に積まれて香港に寄港した際、11月26日に香港税関に押収された。台湾での演習の帰りだったとみられている。
シンガポール政府は香港政府に対し、装甲車の返還を求めている。
中国外交部で先に開かれた記者会見で、香港税関による装甲車の押収が、シンガポールと台湾の軍事関係に対する中国政府の不満の表れかどうかについて、質問が出た。耿爽副報道局長は「香港を出入りする人員と貨物は、香港の法律に従うべき。また、中国政府は、中国と国交のある国が台湾と、軍事協力を含め政府間の交流を行うことに一貫して反対してきた」と述べた。
香港税関、シンガポール軍装甲車の押収続ける
