北京警察が市民のスマホ点検 香港デモの情報流布警戒か

 2019年6月19日検海外中国語ニュースサイトの博訊新聞網によると、北京市朝陽区の地下鉄東直門駅で17日夜、多数の警察官が市民を呼び止めスマートフォンを点検する映像がネット上に投稿された。香港で起きた「逃亡犯条例」改正反対の大規模デモの情報を、市民が流布することを警戒した動きとみられる。(写真は博訊新聞網のキャプチャー)

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国当局は、メディアによる香港のデモの報道を一切許さず、関連の映像をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でシェアすることを禁じている。陝西省では、デモの動画をシェアした市民が、警察にスマホを押収された。

 博訊新聞網によると、海外に住む中国人もメッセンジャーアプリ「微信」で中国内の友人と通話した際、香港のデモを話題にした途端、通信が途切れた。別の海外在住者も、中国内の姉とスマホで電話と会話中、香港のデモについて触れたところ、雑音が入り音声が聞こえにくくなった。姉のスマホの画面には「この電話番号は海外のものです。詐欺に注意しましょう」との表示が出たという。

 北京地下鉄の東直門駅でのスマホ点検も突然始まり、構内に出動した警官が市民を呼び止め、画面をチェックした。同駅は地下鉄2号線と13号線の乗り換え駅で、乗客が多い。

★参考情報★

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