香港・新界で2階建てバス横転、19人死亡、65人重軽傷、2階部分で死傷者多数

　香港・新界の幹線道路、大埔公路で10日午後6時ごろ、沙田馬場発大浦中心行きの2階建て路線バスが横転、乗客19人が死亡、65人が重軽傷を負った。蘋果日報などが伝えた。（写真は東網のキャプチャー）

　警察はまもなく、危険運転致死などの容疑で、路線バス会社、九龍巴士の運転手（30）を拘束。運転記録を収めた「ブラックボックス」を回収し事故原因の調査を始めた。乗客からも事故直前の状況を聴いている。

　バスは道路脇のバス停をなぎ倒して横転。乗客の一部は車外放り出され、倒れた車体の下敷きになった。死傷者の多くは2階に乗っていたという。

　乗客によると、運転手は事故直前、急加速したり高速でカーブを曲がったりするなど乱暴な運転がみられた。バスは出発時、発車が予定より遅れた。運転手は乗客から怒鳴られ、腹を立てている様子だったという。

　　香港では路線バスの事故が比較的多い。昨年9月には、香港九龍半島の深水ホ（ホは土へんに歩む）区長沙湾で2階建て路線バスが、歩道に乗り上げて通行人をなぎ倒し、乗客を含む男女3人が死亡、31人が重軽傷を負った。