経営危機に陥っている中国不動産開発大手、中国恒大集団の創業者、許家印主席に対する中国当局の取り調べが始まった後、同社絡みの不良債権を抱える銀行のリストが出回り注目を集めている。うち、河北省滄州市の滄州銀行の不良債権は30億元(約613億円)に上るとされ、預金者による取り付け騒ぎが起きている。台湾の中央通信社が伝えた。
滄州銀行は、恒大への債権は3億4600万元にとどまると説明。また、預金者を安心させようと、窓口に現金を積み上げるパフォーマンスを行った。ただ、効果は挙がっておらず、各支店では預金を引き出す預金者の長い行列ができた。
中国メディアの瀟湘晨報によると、滄州銀行の行員は、10~11日の2日間、預金者の行列は途切れず、預金の引き出しが続いていると述べた。
滄州市の警察は、SNSなどでデマを拡散したとして一部を拘束。不正確な情報を広めないよう市民に求めたほか、デマの拡散に気づいたら積極的に通報するよう市民に呼び掛けた。
中国では河南省で今年8月、複数の銀行で預金の引き出しができなくなり、省都鄭州市で預金者による大規模な抗議行動が起きた。結局これらの銀行では、2年間、預金の引き出しができなくなった。ただ、滄州銀行の預金者は、河南省の各銀行ほど、事態が悪化するとはみていないもようだ。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202310110254.aspx
◇参考情報
○
上海各銀行に長い行列 封鎖解除で現金需要急増
○河南4銀行で預金引き出し不能 数百人が抗議活動
経営危機に陥っている中国不動産開発大手、中国恒大集団の創業者、許家印主席に対する中国当局の取り調べが始まった後、同社絡みの不良債権を抱える銀行のリストが出回り注目を集めている。うち、河北省滄州市の滄州銀行の不良債権は30億元(約613億円)に上るとされ、預金者による取り付け騒ぎが起きている。台湾の中央通信社が伝えた。
滄州銀行は、恒大への債権は3億4600万元にとどまると説明。また、預金者を安心させようと、窓口に現金を積み上げるパフォーマンスを行った。ただ、効果は挙がっておらず、各支店では預金を引き出す預金者の長い行列ができた。
中国メディアの瀟湘晨報によると、滄州銀行の行員は、10~11日の2日間、預金者の行列は途切れず、預金の引き出しが続いていると述べた。
滄州市の警察は、SNSなどでデマを拡散したとして一部を拘束。不正確な情報を広めないよう市民に求めたほか、デマの拡散に気づいたら積極的に通報するよう市民に呼び掛けた。
中国では河南省で今年8月、複数の銀行で預金の引き出しができなくなり、省都鄭州市で預金者による大規模な抗議行動が起きた。結局これらの銀行では、2年間、預金の引き出しができなくなった。ただ、滄州銀行の預金者は、河南省の各銀行ほど、事態が悪化するとはみていないもようだ。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202310110254.aspx
◇参考情報
○
上海各銀行に長い行列 封鎖解除で現金需要急増
○河南4銀行で預金引き出し不能 数百人が抗議活動