中国メディアの財新網は17日、浙江省で今年第1四半期(1~3月)に火葬数は17万1000人で、前年同期比72.7%増加したと報じた。昨年末から今年初めの新型コロナウイルスの感染急拡大で火葬数が急増した可能性がある。台湾の中央通信社が財新網の情報として18日伝えた。(写真はRFAのサイト)
浙江省民政庁は既に、公式ウェブサイトから今年第1四半期の火葬数のデータを削除した。同庁の担当者は削除の理由を明らかにせず「火葬数の急増は、様々な原因がある」と述べるにとどめた。また、財新網も概要以外の内容を削除した。
中国民政省は今年6月になり、2022年第4四半期(10~12月期)の火葬数を公表した。ただ、22年の年間の火葬数は公開していない。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、浙江省の火葬数は、2020~22年の第1四半期が8万8300~9万9000人。19~21年の年間では32万6800人~33万7000人で大きな変化はなかった。
江蘇省宜興市の評論家、張建平氏によると、財新網が報じた浙江省の第1四半期の火葬数は、概ね実際と合っている。また、今年第1四半期、北京や上海、湖北武漢では火葬場に長い行列ができ、状況は浙江よりさらに深刻だった。
張氏によれば、中国の当時のコロナの死者数は400万人以上だったとの推計がある。張氏は「この推計は真実に近いと思うが、かなり保守的な数字だ」と述べた。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202307180040.aspx
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/ec2-07182023065706.html
◇参考情報