20221215疫 台湾の中央通信社によると、北京市では新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、基礎疾患を持つ高齢者が感染して死亡する例が急増している。住民の訴えやメディアの報道によると、遺体を安置する冷蔵庫や火葬施設の不足が深刻化している。(写真はRFAのサイト画面) 

 ネット情報によると、北京の名門、清華大学では5日から9日の5日間、電子掲示板に退職教職員の訃報が10数件掲載。北京大学でも同じ5日間、10数人が死去した。コロナとの因果関係は確認できないが、関連が疑われている。  

 北京の女性は10日、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」で、父親が死去したが病院や葬儀場で遺体を安置する冷蔵庫に空きがないとして助けを求めた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北京中医薬大学東方病院のスタッフはSNSで、北京で最近、死者が増えており、火葬場では少なくとも5~7日間の待機が必要と投稿した。北京の死者急増と火葬場職員のコロナ感染が相次いでいるためだという。

 北京市では、コロナの感染者数が当局の発表と住民の実感の間で大きな隔たりがある。死者数も公表されていない。ただ、住民の間では火葬場の混雑などコロナ関連の最新情報が出回っている。

 ネット上の投稿によると、北京大学付属病院の救急治療室で、一晩に高齢者4~5人が死去したが、コロナ感染で職員が不足していることなどから、遺体を速やかに運び出せないとという。


◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/gt-12142022033217.html

https://www.cna.com.tw/news/acn/202212140362.aspx

◇参考情報
コロナ対策緩和で受診者殺到 各地で医療提供体制逼迫
北京のコロナ感染者急増か 発熱外来受診1週間前の16倍