広東省汕尾市で21日、中国料理宅配大手の美団（北京市）の配達員が待遇改善を求めてストライキを始めたことを、中国の敏感な話題を伝えることで有名な、ツイッターのアカウント「李先生はあなたの先生ではない」などが伝えた。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）が22日伝えた。
美団は21日夜、高い賃金と「遅延免責」をうたって汕尾市外から配達員を動員。同市のスト参加者は「美団は費用をかけて市外から人員を調達しても、地元の配達員の待遇を改善する考えはない」とみて、さらに不満を募らせているという。
また、汕尾市では、市街から訪れた美団の配達員が急増。行き先が分からず道に迷うケースが出ているもようだ。 中国のソーシャルメディアでも、汕尾市での美団配達員のストライキの情報が流れている。ただ、ＲＦＡは独自には確認できていないと報じた。
ネット民の1人は「美団のやりかたは、資本の力を思い知らせるものだ。ストが起きても少しも慌てず、無慈悲の攻撃に出た」などと指摘。別のネット民は「（国が）費用を欠けても陳情者を圧迫するのと同じ。彼らは、いったん穴が空けば、連鎖反応が起きることを理解している」と書き込んだ。
◇出典
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/7-04222023171856.html
◇参考情報