米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）の19日の報道によると、1年前、河南省の複数の銀行で預金の引き出しが不能となった事件に絡み、同省鄭州市で3月12日、預金者の一部がスローガンを吊るした大型気球を上げて政府に抗議する活動を行ったことが分かった。預金者によれば、預金口座の違法な凍結がまだ続している。（写真はRFAのサイト画面）

　気球を上げる活動が行われたのは、鄭州市を流れる黄河の河岸や万達広場、二七広場などの商業施設など複数の地点。それぞれの気球には「河南省政府が人々を騙して違法に口座凍結した」などの抗議を書いた紙が吊り下げられた。

　被害を訴えている預金者の一部は、全国人民代表大会（全人代、国会の相当）と国政助言機関・全国政治協商会議（政協）が開かれた3月初めには、秩序維持のため外出が禁じられた。上海在住の一部預金者は、自分の車に追跡装置を取り付けられているのを発見したという。

　台湾の中央通信社によると、中国の金融機関の一部は、高金利で預金者を集めるなど、不健全な経営を行っており、金融秩序と社会の安定を損なう要因の一つと見られている。

　河南省の河南禹州新民生村鎮銀行など4銀行は、資金繰りの悪化で2022年4月に、約40万人分の口座を凍結。預金の引き出しができなくなった。7月10日に、省都の鄭州市で大規模な抗議活動が発生。当局は抗議活動を阻止のため、新型コロナウイルス対策として当時使われていた「健康コード」を悪用。預金者のコードを「赤色」表示にして外出を規制し、激しい反発を受けた。

　中国当局は22年7月11日、預金者に5万元（約95万円）の賠償を発表。8月末には、預金5万～50万元の預金者への賠償を始めた。50万元以上の預金者は、1月上旬に賠償請求の受付を始めたが、これまでのところ賠償は実施されていないという。

　米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア（ＲＦＡ）の19日の報道によると、1年前、河南省の複数の銀行で預金の引き出しが不能となった事件に絡み、同省鄭州市で3月12日、預金者の一部がスローガンを吊るした大型気球を上げて政府に抗議する活動を行ったことが分かった。預金者によれば、預金口座の違法な凍結がまだ続している。（写真はRFAのサイト画面）

　気球を上げる活動が行われたのは、鄭州市を流れる黄河の河岸や万達広場、二七広場などの商業施設など複数の地点。それぞれの気球には「河南省政府が人々を騙して違法に口座凍結した」などの抗議を書いた紙が吊り下げられた。

　被害を訴えている預金者の一部は、全国人民代表大会（全人代、国会の相当）と国政助言機関・全国政治協商会議（政協）が開かれた3月初めには、秩序維持のため外出が禁じられた。上海在住の一部預金者は、自分の車に追跡装置を取り付けられているのを発見したという。

　台湾の中央通信社によると、中国の金融機関の一部は、高金利で預金者を集めるなど、不健全な経営を行っており、金融秩序と社会の安定を損なう要因の一つと見られている。

　河南省の河南禹州新民生村鎮銀行など4銀行は、資金繰りの悪化で2022年4月に、約40万人分の口座を凍結。預金の引き出しができなくなった。7月10日に、省都の鄭州市で大規模な抗議活動が発生。当局は抗議活動を阻止のため、新型コロナウイルス対策として当時使われていた「健康コード」を悪用。預金者のコードを「赤色」表示にして外出を規制し、激しい反発を受けた。

　中国当局は22年7月11日、預金者に5万元（約95万円）の賠償を発表。8月末には、預金5万～50万元の預金者への賠償を始めた。50万元以上の預金者は、1月上旬に賠償請求の受付を始めたが、これまでのところ賠償は実施されていないという。