中国メディアの証券時報によると、河南省の銀行数行で、預金の引き出しが不能となった事件で、河南省地方金融管理監督局は29日、禹州新民生村鎮銀行など4行が１行1人当たり40万～50万（800万～1000万円）の立て替え払いを始めたと発表した。40万元以下は、既に立て替え払いが始まっている。（写真は東網のサイト画面）

　また、河南省許昌市の警察は29日、4銀行を経営支配して違法に預金を集めていた犯罪グループのうち234人を逮捕した。調べによると犯罪グループは、安徽省の１行を含めた5行を経営支配し、年利13～18％の高金利を掲げて違法に預金を集め、資金を流用していた。

　中国の金融当局によると、5銀行は、河南新財富集団が経営支配。国外とも結託し、第三者のプラットフォームも利用して資金を集めていた。5銀行は、集めた預金について、貸倒引当金を計上せず、預金保険料も支払っていなかった。