米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などによると、世界保健機関(WHO)は16日、中国に新型コロナウイルスによる超過死亡の問題について、監視を行うよう提言したことを明らかにした。中国のコロナ感染者の激増がもたらす影響を、WHOとして全面的に把握するためとしている。
中国政府は14日、昨年12月8日に「ゼロコロナ」政策を放棄した後、今年1月12日までのコロナ患者の病院での死亡例が、6万人に近いことを明らかにした。中国が国際的な批判を受ける前に比べ、死者数が大幅に増加した。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国政府はコロナ対策を撤廃した後、感染者数と死者数の公表を拒否。WHOが中国政府に話し合いを求めたが断られている。中国外務省の汪文斌副報道局長は16日、WHOのテドロス事務局長が14日、国家衛生健康委員会の馬暁偉主任と電話会談したことを確認した。ただ、会談の内容は明らかにしなかった。
WHOは16日、ロイター通信に、テドロス氏と馬氏の電話会談後、次回の会談のスケジュールは決まらなかったことを明らかにした。さらに、中国で患者が激増して医療提供体制が深刻な圧力を受ける中、超過死亡の監視は特に重要だと指摘した。
◇参考情報
https://www.voachinese.com/a/who-covid-china-20230116/6921379.html
https://www.rfa.org/mandarin/Xinwen/8-01162023164456.html
https://std.stheadline.com/realtime/article/1899627/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E4%B8%96%E8%A1%9B%E5%BB%BA%E8%AD%B0%E4%B8%AD%E6%96%B9%E5%AF%86%E5%88%87%E7%9B%A3%E6%B8%AC%E6%96%B0%E5%86%A0%E7%96%AB%E6%83%85%E8%B6%85%E9%A1%8D%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E7%8E%87