
台湾の中央通信社によると、中国は解熱鎮痛薬「イブプロフェン」の生産能力が世界最大ながら、最近の新型コロナウイルスの大流行で感染者が激増したため、品不足が起きている。中国の現在の消費量は1日4億個だが、この数の生産には40日必要で、短期間に品不足が解消するのは難しい情勢だ。
(写真はRFAのサイト画面)
中国でイブプロフェンは解熱鎮痛の「神薬」とされ、年間生産量は世界の3分の1を占める。2021年の中国需要量1722.6トンに対し年産能力は1万4400トンあり、大部分が輸出されている。
中国政府が7日、新型コロナ対策を突然緩和してから、全国で感染者が急増。民間で買いだめが起こり、民衆の多くはイブプロフェンが入手不能。医療機関でも不足が起きている。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、医薬品不足のため民間で相互支援の動きが始まり、IT大手のテンセントは20日、医薬品交換用のウェブサイトを開設。医薬品を求める利用者に、別の利用者が余った薬を送る助け合いが始まった。利用者は100万人、医薬品を求めるメッセージは5万件をそれぞれ越えた。
テンセントによれば21日午後現在、医薬品の需要が多い5大都市は、深セン、杭州、上海、広州、南京。提供量が多い5大都市は北京、深セン、上海、広州、杭州だった。
米国在住の中国人学者、王軍涛氏は「過去3年間、コロナへの恐怖を宣伝してきたため、封鎖解除とともに中国社会にパニックが起こり、薬の買いだめラッシュが始まった」と話している。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202212210350.aspx
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/bx-12212022134256.html
◇参考情報
○コロナ感染者と死者急増か 無計画な緩和に批判も
○コロナ感染急拡大で医師不足 退職者の再雇用呼びかけ

台湾の中央通信社によると、中国は解熱鎮痛薬「イブプロフェン」の生産能力が世界最大ながら、最近の新型コロナウイルスの大流行で感染者が激増したため、品不足が起きている。中国の現在の消費量は1日4億個だが、この数の生産には40日必要で、短期間に品不足が解消するのは難しい情勢だ。
(写真はRFAのサイト画面)
中国でイブプロフェンは解熱鎮痛の「神薬」とされ、年間生産量は世界の3分の1を占める。2021年の中国需要量1722.6トンに対し年産能力は1万4400トンあり、大部分が輸出されている。
中国政府が7日、新型コロナ対策を突然緩和してから、全国で感染者が急増。民間で買いだめが起こり、民衆の多くはイブプロフェンが入手不能。医療機関でも不足が起きている。
米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、医薬品不足のため民間で相互支援の動きが始まり、IT大手のテンセントは20日、医薬品交換用のウェブサイトを開設。医薬品を求める利用者に、別の利用者が余った薬を送る助け合いが始まった。利用者は100万人、医薬品を求めるメッセージは5万件をそれぞれ越えた。
テンセントによれば21日午後現在、医薬品の需要が多い5大都市は、深セン、杭州、上海、広州、南京。提供量が多い5大都市は北京、深セン、上海、広州、杭州だった。
米国在住の中国人学者、王軍涛氏は「過去3年間、コロナへの恐怖を宣伝してきたため、封鎖解除とともに中国社会にパニックが起こり、薬の買いだめラッシュが始まった」と話している。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202212210350.aspx
https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/huanjing/bx-12212022134256.html
◇参考情報
○コロナ感染者と死者急増か 無計画な緩和に批判も
○コロナ感染急拡大で医師不足 退職者の再雇用呼びかけ