中国メディアの央視網などによると、中国で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、各地の病院の発熱外来に患者が殺到し、医師不足が起きている。国家衛生健康委員会は15日、末端医療機関の対応力強化のため、5年未満の定年退職者を雇用するよう呼びかけた。（写真は香港０１のサイト画面） 国家衛生健康委員会の担当官によると、コロナの感染拡大は現在、都市部に集中しており、首都北京でも医療資源や人手の不足が起きている。今後、感染が農村部に拡大すると状況はさらに深刻化する恐れがある。
同委員会は今後、末端の医療提供体制を強化し、65歳以上の高齢者で心臓や脳血管などに基礎疾患がある患者を把握した上で、サービスを重点的に提供する。また、地方での発熱外来診察室を拡充や、末端医療機関に対するコロナの抗原検査キットや治療薬の供給を強化する方針だ。
香港メディアの香港０１のよれば、復旦大学華山病院の張文宏医師は、上海は1カ月以内にコロナ感染のピークを迎え3～6カ月続くと指摘。また、中国の感染症対策の第一任者、鐘南山氏は、広東広州のピークは23年1月中旬から2月中旬と述べた。
中国のコロナ感染拡大は、今後一層厳しい状況となる。ただ、現在流行中のコロナのオミクロン変異株は重症化のリスクが小さく、鐘南山氏によれば、大多数の患者は7～10日間で完全に回復する。
香港０１が掲載した論評によれば、中国にとり現在必要なのは社会的なパニックを沈静化すること、治療薬や解熱剤の供給を拡大すること、基礎疾患がある高齢者など弱者の保護に力を入れることの三つだという。
◇出典
https://news.hangzhou.com.cn/gnxw/content/2022-12/16/content_8427494.htm
https://www.163.com/dy/article/HOMG9LUG0514TTJV.html
https://www.cna.com.tw/news/acn/202212150341.aspx
https://www.hk01.com/%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E8%A7%80%E5%AF%9F/846958/%E5%85%A7%E5%9C%B0%E6%96%B0%E5%86%A0%E6%84%9F%E6%9F%93%E6%80%A5%E5%A2%9E-%E6%9C%80%E9%87%8D%E8%A6%81%E4%B8%89%E4%BB%B6%E4%BA%8B-%E6%B6%88%E9%99%A4%E6%81%90%E6%85%8C-%E8%97%A5%E5%93%81%E4%BE%9B%E6%87%89-%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E8%80%81%E5%BC%B1
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