香港メディアの星島日報によると、世界で新型コロナウイルス感染の主体となっている、オミクロン型の派生型「ＢＡ．５型」について、中国・武漢大学医学部ウイルス研究所の楊セン（人べんに占）秋副所長がこのほど、中国中央テレビ局（ＣＣＴＶ）の取材に対し、同型は「無症状が多く発症率が低い。かぜに似た症状が出るだけだ」と述べた。しかし、副所長の発言は、まもなく削除された。（写真は星島日報のサイト画面）
国家衛生健康委員会によると、中国で13日に確認された新型コロナの国内新規感染者は292人。全国で増加傾向にあり、各地で厳しい対策が行われている。広東省珠海市では12日、全学校が休校となったほか、甘粛省蘭州市では全住宅団地が封鎖された。上海では住民が、再びロックダウン（都市封鎖）が行われるのではないかとおびえている。
ＢＡ．５型は、肺での増殖の有無が注目されている。ＣＣＴＶの番組「新聞１＋１」で楊副所長は、「ＢＡ．５型は病毒性が低く、咽喉部と上呼吸道に感染するだけ。肺炎にはならない」と述べた。しかし、ＣＣＴＶのサイトから、楊副所長の映像は削除された。一時転載していた他のニュースサイトからも消えた。
一方、中国紙・科技日報によると、免疫学者の1人は「ＢＡ．５型は肺への影響が大きくなった。ＢＡ．１型は肺で増殖する能力を失ったが、ＢＡ．５型は再び取り戻した」と述べている。
◇出典
https://std.stheadline.com/daily/article/2475755/%E6%97%A5%E5%A0%B1-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E5%B0%88%E5%AE%B6%E6%8C%87BA-5%E8%87%B4%E7%97%85%E6%80%A7%E6%B8%9B%E5%BC%B1-%E5%A4%AE%E8%A6%96%E5%88%AA%E8%A6%96%E9%A0%BB
http://www.nhc.gov.cn/xcs/yqfkdt/202207/5079bcaa1f5e404787cdaf899af22337.shtml
◇参考情報