上海米商工会議所の最新調査で、上海の米企業の93%が今年の売り上げ予測を下方修正し、約2割が投資縮小を決めたことがわかった。上海で行われている過酷な新型コロナウイルス対策と、2カ月に及んだロックダウン(都市封鎖)が影響した。米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)などが伝えた。(写真はVOAのサイト画面)
最新調査によると、売り上げ予測を下方修正した企業の4分の1は、当初予測よりも20%引き下げた。特にサービス業の企業では、2割引き下げる企業が36%に上った。投資縮小を決めた企業の割合は、製造業では20%、サービス業では25%。投資拡大を決めた企業は1社にとどまった。
同会議所のエリック・チャン会長は「会員企業は、経営活動を回復させている最中だが、ロックダウンが事業に与えた影響は深刻だ」とコメントした。
上海市では4~5月に行われた都市封鎖が、1月に解除され、企業活動も再開した。しかし「封鎖区」、「管理区」の指定区域の企業は、再開の見通しが立っていない。
◇参考情報
○上海中心部の徐匯区で一部地区封鎖 住民の外出禁止

