中国新型コロナ新規国内患者93人　河北と吉林が84人

　国家国家衛生健康委員会は18日、前日の17日、新型コロナウイルスの新規患者109人を確認したと発表した。うち国内感染が93人、海外感染が16人。国内感染のうち54人が河北、30人が吉林だった。また、17日に無症状感染者115人を確認したが、104人が国内で感染した。（写真は東網のサイト画面）

　河北省衛生健康委員会によると、17日の新規患者54人のうち省都の石家荘が52人、ケイ（形のつくりにおおざと）台が2人。うち27人は、無症状感染者が発症した。17日に見つかった無症状感染者は6人だった。

　吉林省衛生健康委員会によると、17日の新規患者30人のち13人が省都の長春、17人が通化。うち27人が無症状感染者が発症した。

　中国紙・人民日報（電子版）によると、吉林省では感染を多く引き起こすスーパースプレッダーが確認され、患者1人から計102人が感染した。患者は、中高年の個人を相手にセールスの仕事をしており、接触者から多数の感染者が出た。感染者の平均年齢は63人だった。

　当局の調査結果によると、吉林省の感染の発端は黒竜江。集団感染が起きている黒竜江省綏化市の望奎県から無症状感染者が吉林に入り、接触者9人が感染。その後、105人が相次ぎ感染した。スーパースプレッダーも黒竜江出身者で、最近、黒竜江と吉林間をしばしば往復していた。

　国家国家衛生健康委員会によると、18日午前0時現在、中国全土で治療中の新型コロナ患者は1301人（うち重症が43人）。累計患者数は8万8336人。累計の死者は4635人となっている。