著名イスラム教指導者を連行 住民が市庁舎で抗議 雲南

 2024年12月17日ムスリム米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、雲南省玉渓市で15日正午ごろ、地元の著名なイスラム教宗教指導者、馬玉巍氏がレストランで食事中、警官隊に連行された。イスラム教徒の住民多数が釈放を求めて玉渓市政府庁舎前に押しかけ緊張が高まっている。市当局は「違法な宗教活動」を連行の理由としている。(写真はRFAのサイト)

 馬氏は玉渓市紅塔区のレストランで食事中、警察官約60人に取り囲まれた。目撃者によると、レストランの従業員や他の食事客が令状を示すよう求めたが、警察は「捜査に協力せよ」と応じたのみだった。住民は市庁舎前で祈りの言葉を唱えながら釈放を求めた。

 関係者によれば、市庁舎前には15日午後から住民が集まり始め、16日正午現在も増え続けている。警察は省都昆明や玉渓市南部から大量の警察官の動員を始めた。

 馬氏は長年にわたり、住宅地でイスラム教の聖典コーランなどの講義を続け、住民の尊敬を集めていた。

 中国政府が近年、宗教活動への規制を強めるにつれて、馬氏も当局による尾行や脅しを受け始めた。最近半年間は自身のと家族の安全のため、イスラム礼拝所(モスク)内に移り住み外出を控えていたという。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/shehui/shaoshuminzu/2024/12/16/china-religion-muslim-protest/

https://www.cna.com.tw/news/acn/202412160271.aspx

◇参考情報
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