20230530雲南 29日付の香港紙・明報によると、雲南省玉渓市通海県の「納家営清真寺(モスク)」前で今月27日、建物のアラブ式外装を撤去しようとする当局にイスラム教徒の住民が抗議活動を行った。一部住民が警官隊と衝突して阻止線を突破。モスク外側の工事用の足場を倒すなどした。住民は夜になってもモスク入り口付近に集まり、警官隊とにらみ合いを続けている。(写真は明報のサイト)

 ネット上の投稿動画によると、モスク前には多くの住民が集まり、ヘルメットと盾で身を固めた警官隊とにらみ合った。一部住民が石などを投げつけると、警官隊が一時後退。すきを突いて足場を倒す住民もいた。別のネット情報によると当局は、モスクが村落の共有地を占拠していることを理由に撤去しようとしたという。

 地元の通海県公安局(警察)は、28日午後6時、違法行為を行った住民に対し、自首するよう求めた。抗議活動の主宰者に対して6月6日までに自主的に出頭することなどを呼び掛けた。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、納家営清真寺は600年余りの歴史があり、現在の建物は2004年に感染した。4階建てでドームと尖塔(せんとう)を備え、3000人以上を収容できる。

 中国当局は近年、「イスラム教の中国化」を推進。2017年からこれまでに、ドームと尖塔を持つモスクがほぼすべて中国風建築に改められた。キリスト教も対象で、浙江省で教会の十字架が取り除かれるなどした。

https://news.mingpao.com/pns/%e4%b8%ad%e5%9c%8b/article/20230529/s00013/1685298505486/%e6%8a%97%e8%ad%b0%e6%b8%85%e7%9c%9f%e5%af%ba%e4%b8%ad%e5%9c%8b%e5%8c%96-%e9%9b%b2%e5%8d%97%e7%88%86%e8%ad%a6%e6%b0%91%e8%a1%9d%e7%aa%81

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/shaoshuminzu/gt1-05292023024753.html