百度と吉利、共同出資のEV「極越」の経営破綻を宣言

2024年12月15日極越 中国IT大手の百度(バイドゥ)と自動車大手の浙江吉利控股集団(浙江省杭州市)は13日、共同出資する電気自動車(EV)「極越」の製造販売会社、集度汽車(上海市)の経営破綻を宣言した。資金繰りに行き詰まったとみられる。中国メディアの新京報が13日伝えた。(写真は快科技のサイト)

 声明は「既定の事業計画を実行できなくなった。経営は試練に直面している」と指摘した。極越は、製造を吉利に委託し、集度汽車が販売や管理を行っている。

 集度汽車の上海市嘉定区の本社では12日、経営破綻のうわさを聞いた従業員が集まり、夏一平CEO(最高経営責任者)に詰め寄った。

 従業員は、10~11月の社会保険料と医療保険料、住宅公共積金の会社側負担分の納付、12月分の賃金支払い、退職者への補償金支払いなどを求めた。

 百度と吉利は13日の声明で、社会保険料の納付と離職者への補償を速やかに行うことを約束した。また、「極越」のユーザーに対し、保守などのサービスは継続する方針も協調した。

 「極越」の突然の経営破綻で、供給業者も困難に直面。SNS(交流サイト)の情報では、少なくとも業者130社以上が少ない場合は5~6万元(約105万~127万円)、多い場合は3700万元の支払いを受けられていないという。

◇出典

https://www.bjnews.com.cn/detail/1734098869168019.html

https://finance.sina.com.cn/tech/roll/2024-12-15/doc-inczpnct6971437.shtml

◇参考情報
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