フィリピンと中国の船が、互いに領有権を主張して争う南シナ海のサビナ礁(仙賓礁)周辺で衝突を繰り返していることについて、駐フィリピンの日本大使館が27日、情勢の緊迫化に懸念を表明した。駐フィリピンの中国大使館は29日「理由なく中国を批判した」として厳重に抗議した。台湾の中央通信社が29日伝えた。
南シナ海の争いについて、日本大使館は27日、「深刻な懸念」を表明した上、「一方的な現状変更の試みに強く反対する。海上保安機関や海上民兵の威圧的な使用に断固反対している」などと述べた。
中国大使館は29日「われわれは日本の駐比大使の無責任な言論に注目し、覚書を発して抗議と非難を行った」と発表。同大使館の報道官は「南シナ海で事件が起きるたび、日の大使は素早く、強い調子で意見表明する」と指摘した上で「事実と実相を無視して、理由なく中国を非難している」と批判した。
香港メディアの星島日報によると、中国大使館の報道官はさらに「第二次大戦後に中国が、日本侵略者の手から南沙群島を回収したことを日本大使は知らないのか。日本がフィリピンを侵略し、マニラで10万人超の市民を虐殺した大惨事をまさか忘れたのか」などと語った。
報道官はその上で「日本は歴史を深く振り返り、言行を反省するべきだ」と指摘した。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202408290127.aspx
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_01109.html
https://std.stheadline.com/realtime/article/2020182/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E6%97%A5%E6%B6%89%E4%B8%AD%E8%8F%B2%E4%BB%99%E8%B3%93%E7%A4%81%E8%A1%9D%E7%AA%81%E8%A8%80%E8%AB%96%E5%BC%95%E4%B8%AD%E6%96%B9%E6%8A%97%E8%AD%B0-%E4%B8%8D%E7%9F%A5%E9%81%93%E5%8D%97%E6%B2%99%E6%98%AF%E4%BA%8C%E6%88%B0%E5%BE%8C%E4%B8%AD%E5%9C%8B%E5%BE%9E%E6%97%A5%E8%BB%8D%E6%89%8B%E4%B8%AD%E6%94%B6%E5%9B%9E%E7%9A%84%E5%97%8E
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