青海で大規模な水害 公式メディアは死傷者発生を否定

 2024年3月4日水害台湾の中央通信社によると、中国青海省で10日以上に渡る水害が発生し多数の死傷者が出たとの情報がネットで拡散している。中国中央テレビは2日、湖の水位が上昇し、水門が破損して洪水が起きたと報じた。一方で、多数の死傷者が出たとのうわさはデマで、事実と異なると伝えた。(写真は東網のサイト)

 X(旧ツイッター)を含むSNS(交流サイト)で最近、青海で空前の水害が起き、死者は数十人、行方不明者数千人に上るとする投稿が相次いだ。また、公式メディアが発生から10日も経って報じたことに「なぜ災害の情報はいつも規制されるのか」との批判の声が上がっている。

 中国中央テレビも、3月1日夜から2日朝にかけ「青海の洪水」、「ドゲツァオナ(冬格措納)湖の堤防決壊」などの文がいくつかのSNSに投稿され注目を集めたことを伝えた。

 同テレビによると、ドゲツァオナ湖で2月18日、水位が上昇して水門左側の壁が崩れ、下流の都蘭県の5町村が影響を受けた。2世帯の8人が被災し、家畜195頭が死んだが、住民にけがはなかった。「数十人死亡、行方不明数千人」の情報はデマだとした。

 香港メディアの東網によると、洪水発生から10日も経ってから報じられたことに、ネット上では批判の声が上がった。また「もしネットで情報が出ていなかったら、当局が情報を開示しなかっただろう」との指摘もあった。

◇出典

https://www.cna.com.tw/news/acn/202403020146.aspx

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