春節で上海の消費1割拡大の発表 「実情と違う」の声も

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、中国で最も繁栄した都市の上海市で、春節(旧正月)の連休前後の9日~16日の消費額が、前年の同時期に比べ12%増の569億元(1兆1900億円)になったと市当局が発表した。主要商業地区35カ所の訪問客は、延べ3000万人を数えたという。

 ただ、上海の住民からは、当局の発表内容が実情とは異なり、多くの商業施設で客足が3~4減ったとの声が上がっている。上海の元大学教員もRFAに「当局発表の数字は、実情を反映していない。経済状況が良くないのは明らかだ」と述べた。

 この元大学教員によれば、商業施設内の多くの店舗が休業。食品市場でも買い物客は少ない。商業地区でも閉店中が多かった。バスや地下鉄の乗客も少なかったという。

 時事問題評論家の徐平氏はRFAに「当局の発表では消費総額が増えているが、消費の中身は見えない。生活必需品の購入に集中しているなら、中国経済の回復を示しているとはいえない」と述べた。

◇出典

https://www.rfa.org/mandarin/yataibaodao/jingmao/gt2-02192024024003.html

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