中国メディアの北京日報などによると、貴州省畢節市内の黔西市新仁郷の観光地「烏江百里画廊景区」を流れる六広河で、労働節の連休中の4日午後4時40分ごろ、遊覧船4隻が突風にあおられて転覆した。乗客ら84人が川に転落し10人が死亡、70人がけがして病院に運ばれた。4人はけががなかった。（写真は事故を伝える星島日報のサイト）
現地はもともと晴天だったが、急に天候が崩れ、事故発生時は大雨と強風、ひょうを伴う悪天候だった。目撃者によると、視界が極端に悪化し、船の操作が困難になった。乗客によれば、船長が風の抵抗を減らすために船内の窓を開けさせ、岸の岩場に船を固定しようと試みたが突風と視界不良により失敗した。
転覆した遊覧船のうち2隻は、貴州省貴陽市清鎮市新店鎮にある東湖農用客運などが保有。いずれも定員40人で、定員オーバーは確認されていない。
事故後、地元当局は大規模な捜索救助活動を展開し、5月5日正午ごろ、最後の行方不明者の遺体を見つけた。
習近平国家主席は事故当夜、関係部門に対し救助と治療に全力を尽くし、犠牲者の遺族への支援も万全を期すよう指示。李強首相も再発防止策と原因調査の徹底を求めた。
中国では川での水難事故が多発している。4月21日には湖南省岳陽市平江県の大洲郷都塘村で、住民の自家用の小型船が転覆。船に乗っていた6人が水中に投げ出され、全員が死亡した。今年2月には、湖南省懐化市ゲン（さんずいに元）陵県清浪郷を流れる長江の支流「ゲン水」で、渡船が油汚れ回収船に衝突され転覆して沈没し、2人が死亡、14人が行方不明となった。
貴州省でも昨年12月には、黔東南州従江県の平正河で、小型の木造船が転覆し、乗っていた住民13人全員が水中に転落し8人が死亡した。
◇出典
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1831234233980977161&wfr=spider&for=pc
https://www.cna.com.tw/news/acn/202505050028.aspx
https://std.stheadline.com/realtime/article/2067267/%E5%8D%B3%E6%99%82-%E4%B8%AD%E5%9C%8B-%E8%B2%B4%E5%B7%9E%E7%BF%BB%E8%88%B9-%E7%9B%AE%E6%93%8A%E8%80%85-%E5%A4%A9%E6%B0%A3%E9%A9%9F%E8%AE%8A%E6%9A%B4%E9%9B%A8%E5%8A%A0%E5%86%B0%E9%9B%B9-%E6%9C%89%E9%81%8A%E5%AE%A2%E6%B2%92%E7%A9%BF%E6%95%91%E7%94%9F%E8%A1%A3
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