山東の鉄鋼会社が経営危機 個人投資家ら抗議活動

25年2月24日鉄鋼 中国山東省済南市の民営大手鉄鋼会社、泰山鋼鉄集団の本社ビルと工場前でこのほど、出資した個人投資家ら数千人が集まり、会社に対し資金の払い戻しを要求した。同社は資金繰りの悪化で11億7000万元(約243億円)の商業手形の決済が滞っている。台湾紙の自由時報が24日伝えた。

 報道によると、多くの抗議者が本社ビル前に集まり、会社に対して資金返還や納入品の代金支払いを求め、警察や警備員と対峙した。工場外では抗議者が道路を封鎖し、「金を返せ」と叫び続けた。

 中国のSNS(交流サイト)では、抗議に関する動画が直ちに削除された。泰山鋼鉄集団は大手民営企業の一つ。2024年以降、手形の決済遅延を数回起こしている。

 従業員によると、過去2年間、地元政府が同社に移転を命じ、多額の補償を約束したが実現していない。また昨年、地元政府が同社から数億元の資金を借り、公務員の給与支払いに充てたため、同社の資金繰りが悪化し、破産に直面している。

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