上海で空き店舗のガラスが倒れ直撃　1人死亡1人けが

　中国メディアの新民晩報などによると、上海市中心部の繁華街、静安区南京西路の空き店舗で17日午後0時19フンごろ、ショーウィンドーのガラスが突然倒れ、通行人2人を直撃した。うち1人は頭などを打ちまもなく死亡、1人が病院に運ばれた。現在、原因の調査が進められている。

　現場は南京西路と南匯路の交差点付近。目撃者は「店のガラスが突然倒れて歩行者にのしかかり、歩道は一面ガラス片に覆われた。１人は意識を失っていた」と証言した。通行人の通報で関係部門が駆け付け、負傷者２人を救急搬送した。

　上海市では15日にも、閔行区の商業施設「金悦東方商場」内で新規開業したミルクティー店で、開業初日の午後8時15分ごろ、営業中に天井が突然崩落。江蘇省徐州市出身の17歳の男性従業員が直撃を受けて病院に運ばれたが、まもなく死亡した。

　店内で大きな音とともに仮設天井が落下したほか、水道管が破裂し、照明も消えた。公安や消防が出動して現場を処理したが、商業施設は崩落原因は不明と説明している。ミルクティー店のブランド本部は加盟店に対し、設計図面の提供や施工指導を行っている。

　上海市ではわずか数日の間に、商業施設の天井崩落とガラス転倒という２件の事故が続き、安全管理体制に懸念が広がっている。

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