北京では昨年11月から今年3月までの冬季、スモッグの日数が例年より減少した。暖房用燃料の石炭から天然ガスへの切り替えが一因。また、隣接する河北で、鉄鋼各社が当局の命令で生産を半減したことも貢献した。北京のPM2.5(微小粒子状物質)の昨年の平均濃度は、前年比で5分の1以上低下した。
しかし、北京の大気汚染は経済計画で変動しており、3月にスモッグの日が増えたのは、冬の生産調整が終了したため。また、今年初めからの景気刺激策で工業生産が活発化したことも大気汚染を悪化させている。
環境非政府組織(NGO)グリーンピースの専門家は、産業移転と生産調整で北京の大気質が改善したと指摘した上「これらの措置は、工業生産を冬から夏に、北京からその他の地区に移しただけ」と述べた。
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