ニセ海外メディアに注目集まる、女性記者「白目」騒動の余波

2018 年3月16日 全国人民代表大会(全人代=国会)で13日行われた閣僚の会見で、中国の女性記者が、当局におもねる質問を続ける別の女性記者に白目をむいて嫌悪感を示す場面の画像が人気を呼んだ騒ぎで、中国当局が経営するニセ海外メディアの存在に注目が集まっている。米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。(写真は米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語版のキャプチャー)

 嫌悪感を示した記者は、中国・上海の有力経済メディア、第一財経の女性記者、梁相宜さん。相手は米ロサンゼルスの中国語ケーブルテレビ局「全美電視台」の張慧君記者。全美電視台はにわかにネットユーザーの注目の的となり、海外メディアを名乗るものの、実態は中国官製メディアであることが知れ渡った。

 全美電視台は2004年に開設され、中国政府の支援で各国に設立されている中国語学校、孔子学院のロサンゼルス校校長が責任者を務める。中国政府と中国企業の対外宣伝のためのメディアを自称している。

 ネット上では「納税者の金で海外メディアを買い、中国国内で取材させている。輸出品の国内販売だ」などと、当局をからかう意見が挙がっている。

 中国本土の各メディアに対し女性記者への言及を厳禁すると通達した。中国の人気ミニブログ「微博」では、梁相宜さんの氏名で記事を検索しても、「法律と政策により表示できない」との画面が現れ、閲覧できなくなっている。

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