FBIが元CIA職員拘束、職員情報中国に漏えいか

 米連邦捜査局(FBI)は15日、秘密情報漏えい容疑で中国系米国人の元中央情報局(CIA)情報員、ジェリー・チュン・シン・リー容疑者(53)を米ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港で拘束した。リー容疑者は情報を中国に漏らしていたとみられる。香港のニュースサイト、東網が伝えた。

 中央社によると、FBIは、2010~12年に中国でCIA協力者約20人が殺害され情報網が壊滅した事件の捜査を進めている。

 報道によると、リー容疑者が漏らした情報はCIA職員の指名、電話番号、秘密施設の住所など。これらの情報が約20人の殺害につながったとみられる。

 リー容疑者は中国出身で米国に帰化し従軍歴もある。現在は香港在住。1994~2007年にCIA職員として勤務した。

 米司法省によると、FBIは12年、リー容疑者がバージニア州やハワイ州などを旅行した際にホテルの部屋や荷物を捜索。ノート2冊にCIAの職員情報など秘密情報が手書きで記録されているのを発見した。
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