
関係者によれば、今回の訪中の重要な目的の一つは、中国の対豪投資に対するオーストラリアの立場を中国側に説明すること。特にダーウィン港の所有権をめぐる問題や、オーストラリア政府の介入によって中国企業が港を売却する可能性について話し合うとされている。
専門家は、アルバニージー首相がダーウィン港の貸与契約の問題を持ち出すことで、豪中間の対話が難しくなると見ている。米国がパナマ運河両端にある中国資本の港湾運営に強硬な措置を取った後、中国側は戦略的港湾から中国企業が排除される可能性に強い警戒心を抱いている。
オーストラリア側は中国との経済関係を重視しつつも安全保障とのバランスを探り、アルバニージー首相はダーウィン港問題で中国の理解を得つつ、二国間貿易や投資を冷却させないよう慎重に交渉する考え。
ダーウィン港はオーストラリア北部の戦略拠点で、アジアに最も近い港湾。第二次大戦中は日本軍の攻撃を受けた歴史もあり、安全保障上の重要性が高い。
◇出典
https://www.cna.com.tw/news/acn/202507070326.aspx
https://www.chinatimes.com/newspapers/20250708000697-260303?chdtv