河野洋平氏が訪中、李首相と会談 意思疎通強化訴え

25年6月4日河野 中国の李強首相は3日、は北京の人民大会堂で、日本国際貿易促進協会(国貿促)の河野洋平会長(元衆院議長)が率いる訪中団と会談した。河野氏は、中国が日本にとって最も重要な経済・貿易パートナーであり、中国経済には自ら成長する力と困難に耐える強さがあると述べた上で、日中両国が不確実性の高い国際情勢の中で意思疎通を強化し、多国間主義と自由貿易体制の維持に協力すべきだと強調した。協会としても相互理解や民間感情の深化、互恵的協力に引き続き貢献したいと述べた。台湾メディアの中時新聞網が伝えた。

 李強首相は、中国が高水準の対外開放を進めており、日本企業を含む外資の中国進出を歓迎すると表明したうえで、日本の国貿促が中日経済協力や民間信頼の深化に積極的な役割を果たすことを期待した。また、文化・観光・スポーツ・環境など多分野の交流を呼びかけ、「互いに協力パートナーであり、脅威とならない」という政治的共通認識を着実に実行に移すよう提起した。

 李強首相はまた、2023年11月にペルー・リマで開催された会談で、習近平国家主席と石破茂首相が中日戦略的互恵関係の全面的推進に合意したことを挙げ、中日関係は切り離せない隣国同士として、信頼と協力の基盤を強化すべきだと指摘した。意見の相違は建設的に管理し、関係の正しい方向をしっかりと捉える必要があると述べた。

 李強はさらに、世界経済が複雑化するなか、中日には産業の補完性や技術分野での優位性があり、デジタル、グリーン、医薬品など新興分野での第三国協力も含め、実務協力を拡大することが双方の発展に寄与し、世界経済の成長にも貢献できると語った。

 河野氏は、中国は日本にとって最も重要な経済・貿易パートナーであり、経済には強い内在的成長力と回復力があると評価。現在の不確実性に満ちた国際情勢の中で、日中両国は意思疎通と調整を強化し、多国間主義と自由貿易体制の維持に協力すべきだと述べた。また、日本国際貿易促進協会は長年にわたり日中友好に尽力してきたことに触れ、今後も中国側と交流を拡大し、相互理解を深め、両国民の感情を強め、相互認識を改善し、互恵的な協力を促進するために積極的に貢献していきたいと語った。

◇出典

https://www.chinatimes.com/realtimenews/20250604001699-260409?chdtv

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