深セン日本人男児刺殺事件、死刑執行を通知

　広東省深セン市の深セン日本人学校の男子児童＝当時（10）＝が昨年9月18日に刺殺された事件に絡み、中国外務省は21日、犯人の鍾長春被告（45）に対する死刑を執行したことを在中国日本大使館に通知した。香港メディアの東網が日本メディアの情報として伝えた。(写真は事件を伝える東網のサイト）

　事件は「九一八事変」(満州事変）から93年にあたる記念日に、深セン市内の日本人学校に登校途中の男児が襲われ、翌日に死亡した。鍾被告は殺人罪に問われ、2025年1月に深圳市中級人民法院で死刑判決を受けた。

中国外務省は事件発生当時、偶発的な個別案件であると説明し、中国国内に滞在する外国人の安全確保を強調していた。

　中国外務省は16日、2024年6月に江蘇省蘇州市で日本人母子が刃物で襲われた事件でも、犯人の周加勝被告の死刑が執行されたことを通知している。蘇州市の事件では、日本人学校のスクールバスに添乗していた中国人職員の女性（当時54歳）が、犯行を止めようとして刺され死亡した。　

　これらの事件について、日本メディアは、日本人が狙われた背景について依然として明らかになっておらず、中国に在留する日本人の間では不安が続いていると報じている。

◇出典

◇参考情報

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