
判決は日本に関する事柄に一切言及しなかった。背景には、日中関係に与える影響を避けるため、犯行の動機を徹底的には明らかにしないようにする、中国政府の配慮があったとみられる。
判決によると周被告は、借金がある上に失業したため、生活への希望を失い、社会に報復しようとの考えから、蘇州で母子を襲撃。中国籍のスクールバスの係員を死亡させ、母子にけがを負わせた。判決は「犯行は極めて悪質で、社会に与える影響は大きい」として死刑の適用を決めた。
判決公判は、上海駐在の岡田勝総領事が傍聴した。外務省によれば、判決は日本に言及しなかった。林芳正官房長官は「判決を厳粛に受け止めている。中国におけるの日本人の安全確保を引き続き強く求めていく」と述べた。
◇出典
https://www.voachinese.com/a/man-sentenced-to-death-over-stabbings-japanese-sino-japan/7947996.html
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