蘇州の日本人母子襲撃事件で男に死刑判決

 25年1月24日蘇州米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、江蘇省蘇州市で昨年6月、日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が中国人の男に刃物で襲われ、制止しようとしたバスの案内係の中国人女性が刺されて死亡した事件で、蘇州市中級人民法院(裁判所)は23日、殺人罪に問われた周加勝被告(53)に死刑判決を言い渡した。(写真は星島日報のサイト)

 判決は日本に関する事柄に一切言及しなかった。背景には、日中関係に与える影響を避けるため、犯行の動機を徹底的には明らかにしないようにする、中国政府の配慮があったとみられる。

 判決によると周被告は、借金がある上に失業したため、生活への希望を失い、社会に報復しようとの考えから、蘇州で母子を襲撃。中国籍のスクールバスの係員を死亡させ、母子にけがを負わせた。判決は「犯行は極めて悪質で、社会に与える影響は大きい」として死刑の適用を決めた。 

 判決公判は、上海駐在の岡田勝総領事が傍聴した。外務省によれば、判決は日本に言及しなかった。林芳正官房長官は「判決を厳粛に受け止めている。中国におけるの日本人の安全確保を引き続き強く求めていく」と述べた。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/man-sentenced-to-death-over-stabbings-japanese-sino-japan/7947996.html
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