習主席、経済成長率疑問視のエコノミストの処罰指示

 25年1月10日GDP米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は8日、中国の著名エコノミスト、高善文氏が昨年12月、2回にわたり中国が公式発表した過去3年間の国内総生産(GDP)成長率を疑問視する発言を行ったことが、習近平国家主席の激しい怒りを買ったと報じた。習主席は、高氏に対する調査と懲罰を命じたという。(写真はWSJのサイト)

 高氏は、国有証券会社、国投証券(広東省深セン市)の首席エコノミストで、しばしば中国政府に経済と財政政策に関する助言を行っている。

 高氏が昨年12月、米シンクタンク、ピーターソン国際経済研究所(PIIE)と中国のシンクタンクで行った2つの発言が習主席を怒らせた。

 高氏は昨年12月12日、PIIEのフォーラムで「わわわれは中国の真実の成長率を知らない」と語り、中国政府が発表した経済成長率を疑問視。さらに「過去2~3年の本当のGDP成長率は公式には5%近くとされているが、私の推測では2%程度だ」と述べた。

 高氏がさらに、中国政府の経済刺激策を悲観する発言を行ったことは、習主席をさらに怒らせた。
 高氏は「中国政府の経済刺激策は、行き当たりばったりだ。彼らが約束したことを実現できるとは思えない」と述べた。

◇出典

https://www.wsj.com/world/china/xi-jinping-muzzles-chinese-economist-who-dared-to-doubt-gdp-numbers-2a2468ef?mod=Searchresults_pos1&page=1

◇参考情報
タイトルとURLをコピーしました