
ネットに投稿された映像によると、列車の車両多数で窓ガラスが割れ床に散乱。映像を撮影した乗客は「ものすごい衝撃で、列車が脱線したと思った」と話している。運転手が急ブレーキを掛けたため立っていた乗客が全員倒れた。
現場は上海市嘉定区の陳翔公路駅から約200メートル。男性乗客によると、事故後、停電したため車内は寒かった。約50分後、係員の誘導で線路を約20分歩き、陳翔公路駅に向かった。
台湾紙・聨合報によると、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では事故をめぐる議論が活発化。「11号線は幹線でラッシュ時には乗客が多い」、「工事業者は安全意識が欠けている」などの書き込みが相次いだ。
中国ではクレーンの横転事故が多発。今年7月末には遼寧省北鎮市の建設工事現場で、タワークレーンが道路に倒れ、運転員が死亡した。23年9月には、四川省簡陽市の道路橋建設工事現場でタワークレーンが倒れ、作業員11人が死傷した。
◇参考情報