クレーン横転、走行中の地下鉄直撃=けが人なし―上海

2024年12月23日クレーン 中国メディアの極目新聞によると、上海市の上海地下鉄11号線の馬陸駅―武威駅の地上区間で22日午前8時ごろ、線路脇で作業していた自走式のクローラクレーンが横転し、アームが走行中の列車を直撃した。先頭車両の屋根などが壊れたが、けが人はなかった。乗客は列車を下り線路を歩いて避難した。(写真は聯合報のサイト)

 ネットに投稿された映像によると、列車の車両多数で窓ガラスが割れ床に散乱。映像を撮影した乗客は「ものすごい衝撃で、列車が脱線したと思った」と話している。運転手が急ブレーキを掛けたため立っていた乗客が全員倒れた。

 現場は上海市嘉定区の陳翔公路駅から約200メートル。男性乗客によると、事故後、停電したため車内は寒かった。約50分後、係員の誘導で線路を約20分歩き、陳翔公路駅に向かった。

 台湾紙・聨合報によると、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では事故をめぐる議論が活発化。「11号線は幹線でラッシュ時には乗客が多い」、「工事業者は安全意識が欠けている」などの書き込みが相次いだ。

 中国ではクレーンの横転事故が多発。今年7月末には遼寧省北鎮市の建設工事現場で、タワークレーンが道路に倒れ、運転員が死亡した。23年9月には、四川省簡陽市の道路橋建設工事現場でタワークレーンが倒れ、作業員11人が死傷した。

◇参考情報

工事現場でタワークレーン横転=作業員11人死傷―四川

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