中国メディアの澎湃新聞によると、広西チワン族自治区欽州市欽南区の建設工事現場で18日、クレーン車が横転し、通行中の中学生2人を直撃した。2人のうち1人は死亡、1人がけがした。欽州市政府は、市内の建設工事現場に工事を止め、安全点検を行うよう指示した。（写真は東網のサイト画面）

　現場では、欽州市第二中学の学生寮の建設工事が行われており、死傷した2人も同中学の生徒。現場は、中学の正門から約20メートルしか離れておらず、日ごろから多くの生徒がクレーンの周辺を行き来していた。

　欽州市政府によると、政府の関連機関が、死傷した生徒の家族を見舞うとともに、その他の生徒の心理ケアを行っている。政府は、事故原因の調査も始めた。　中国では、クレーンが横転したりアームが折れたりする事故がしばしば発生。昨年12月には、湖北省鄂州市のビルの工事現場で、タワークレーンが折れて落下し作業員3人が死亡、1人がけがした。20年9月には、広東省深セン市の地下鉄工事現場でクレーンが倒れ、作業員8人が死傷した。

○地下鉄工事現場でクレーン倒れる　作業員8人死傷　深セン