深センの男児刺殺事件、岸田首相が中国に説明要求

2024年9月20 日深セン 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、広東省深セン市で18日、10歳男児が日本人学校に登校途中、男に刃物で刺され死亡した事件で、岸田文雄首相は19日、中国政府に説明を求めた。(写真はVOAのサイト)

 男児は、1931年の満州事変の記念日(九一八)の18日、日本人学校から200メートル離れた地点で男に刃物で刺され、病院に運ばえたが19日未明に死亡した。男児は父は日本人、母は中国人。刺した男(44)は現場で取り押さえられた。

 岸田首相は19日「極めて卑劣は犯行で、重大かつ深刻な事案だ」と述べた上、「犯行から既に1日以上経っていることから(中国側に)一刻も早い説明を求めるよう指示した」と語った。

 上川陽子外相も「在広州の総領事館から中国側に事実関係の説明を求めるとともに、日本人の安全確保に万全を期すよう強く求めた」と述べた。

 中国では今年6月にも、江蘇省蘇州市で現地の日本人学校のスクールバスを待っていた日本人母子が男に刃物で襲われ負傷。スクールバスで乗務していた中国人女性が男を制止しようとして刺され死亡した。当時、中国外務省は「孤立した事件」と形容した。

 中国外務省の林剣副報道局長は18日、深センの男児襲撃事件も「孤立した事件」かと聴かれたのに対し「類似の事件はどの国でも起こる。中国政府は在中国の外国人の安全確保に有効な措置を取ってきた。今後もそうだ」と述べた。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/japan-s-leader-demands-answers-from-china-over-schoolboy-s-fatal-stabbing-20240919/7790337.html

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaikenw_000001_00087.html

◇参考情報

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