米在住の中国芸術家、帰国時に拘束 「英雄侮辱」容疑

2024年9月2日山東 米公共放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、米在住の中国人著名芸術家「高兄弟」のうち、兄の高セン(林の形に先二つ)氏(68)が8月26日、親類訪問のため帰国した際、河北省三河市燕郊鎮のアトリエから警察に連行され、拘束されたことが分かった。高セン氏の妻は「英雄烈士の名誉栄誉を損なった罪」容疑との通知を受けた。(写真はRFAのサイト)

 高兄弟は、故毛沢東主席が跪き懺悔(ざんげ)する姿の彫像など政治的な芸術作品で知られる。同罪は2021年に刑法改正で盛り込まれた。

 弟の高強氏(62)によれば、8月26日午前11時、警察官約30人が高兄弟のアトリエを急襲し、家宅捜索を行った。高セン氏がスマートフォンの引き渡しを拒否したところ、手錠をかけられ連行された。

 高強氏によると、三河市公安局が妻に渡した「拘留通知書」に「英雄烈士の名誉栄誉を損なった罪」容疑と書かれてあった。通知書によれば高セン氏は、警察に拘束され三河市拘置所に収監された。

 米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、高セン氏と親しいタイ在住の中国芸術家、杜応紅氏は、高氏は拘束直前の8月26日午前10時、東京経由で米ニューヨークに帰るとのメッセージを受け取ったと述べた。

◇出典

https://www.voachinese.com/a/interview-with-gao-brothers-20240831/7766409.html

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